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かつらぎ・花園で「たい松押し」 大みそかの夜に火の子舞う

下花園神社境内の大たいまつを持ち上げる男たち

下花園神社境内の大たいまつを持ち上げる男たち

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 火祭り行事「たい松押し」が12月31日、下花園神社(かつらぎ町花園梁瀬)で行われた。

男性がまたがる大たいまつを担ぎ練り歩く様子

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 平安時代から続く国指定重要文化財「花園の御田舞」の鬼役を決め、祝い、厄落としと豊作祈願を行う同行事。1999(平成11)年に和歌山県無形民俗文化財に登録された。長さ2メートル、直径約20センチの小たいまつ30束、直径50センチ、長さ6メートルを超える大たいまつの2種類を使う。大たいまつで厄落とし、小たいまつで豊作を祈願する。毎年大みそかの21時から、花園郷土古典芸能保存会メンバーが中心となり行う。

 当日は、「たい松押し」開始前にしょうゆや洗剤、食用油、米などを景品にした地域住民向け抽選会を開き、多くの人が集まり、盛り上がりを見せた。21時前から境内で火をたき、保存会メンバーと有志約15人が神主のおはらいを受け、22時ごろに大たいまつに点火した。音頭取りの囃子(はやし)に合わせ、男たちが大たいまつを担ぎ、祝いの歌を歌いながら神社境内中央のたき火を中心に練り歩き、3周目は1人がたいまつにまたがり、さらに力強く回った。若衆たいまつとも呼ばれる小たいまつに火が移されると男たちは列をなし、遍照寺の梵鐘(ぼんしょう)の音に調子を合わせ、「祝え」と叫びながらたいまつを左右に振り、宮田跡に向かった。最後は各家の神棚に火を移して祈りをささげた。

 保存会の浦中隆男会長は「年末に帰省してきた人たちは、この日久しぶりに顔を合わせる。幼い子も含め、さまざまな世代が交流できる場になっている。今後も続けていきたい」と話す。

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