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和歌山でファシリテーション勉強会 3年目迎えシェアキッチン会場に

今期の勉強会に向けて意気込みを見せる発起人の小泉博史さん

今期の勉強会に向けて意気込みを見せる発起人の小泉博史さん

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 ぶらくり丁商店街近くにあるシェアキッチン「PLUG(プラグ)」(和歌山市万町)で4月18日、「朝のファシリテーション勉強会」が始まった。主催は「Loocal(ルーカル)」(同)。

グループディスカッションの様子

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 「PLUG」が入居するビル2階にあるコワーキングスペース「コンセント」で2013年7月から始まった同会は今年で3年目。毎回30~40代を中心に15人ほどが参加し、半数以上が働く女性。昨年9月、同ビル1階に「PLUG」が開店したため、収容人数がより多い同店に本年度から会場を移したという。春から秋にかけ、土曜の朝に朝食付きの勉強会を開く。

 発起人の一人でLoocal社長の小泉博史さんは「もともと友人と3人で勉強会を始めたのがきっかけ。多忙なメンバーが確実に集まる時間は朝しかなかった。当初は早朝から集まれる場所が少なく、24時間営業のファーストフード店で開いたこともある」と振り返る。「ファシリテーション形式の勉強会は大勢いた方がいい。コワーキングスペースを始めた理由の一つも、みんなで集まって勉強する場がほしかったから」と明かす。

 ファシリテーションは、会議やミーティングで参加者の意見を引き出したり、話の流れを整理したり、情報の共有をしたりすることで、チームを活性化する手法。ファシリテーションを行うファシリテーターは会議やミーティング以外でも、メンバーが活動しやすいよう支援し、プロジェクトなどがうまく進む舵取りをする。

 この日は、メンバーが「日本ファシリテーション協会」の定例会で学んできたファシリテーションを体験するワークショップを行った。初対面の参加者が多く集まる中、テーブルを囲みながら「会議で困ったこと」をテーマに、それぞれの意見を模造紙に書き出した。参加者からは「意見が出ない」「特定の人に偏る」「演説のように話が長い」など、それぞれの体験から意見が出され、「どうすればよくなるか」について意見交換を行った。

 今回初参加という建築家の山中淳さんは「普段の仕事で会議は少ないが、顧客との打ち合わせに生かせそうだと思った。同業者の会合などで議論がまとまらないことも多く、準備の大切さを学ぶことができた。朝から頭を使ったので、いつもより冴えて気分がいい」と笑顔で職場に向かっていた。

 小泉さんは「少子高齢化と人口流出が進む和歌山では、仕事もまちづくりも限られたメンバーで効率よく取り組んでいくしかない。無駄な会議をなくして生産性を高めたい」と話す。今後は、意見の出しやすい場を作る工夫や板書の練習など、基本的な勉強会も開くという。

 開催時間は、土曜=7時~8時。参加費は各回1,000円(朝食付き)。

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