和歌山市本町通りに本店をおく紀陽銀行(和歌山市本町)が5月に創立120周年を迎えた。
1895(明治28)年に「紀陽貯蓄銀行」(米屋町)として設立。1912(明治45)年に現在の本町に移転し、1922(大正11)年に普通銀行に転換し現在の名称になった。1954(昭和29)年に現在の5階建てのビルを竣工。県内唯一の地方銀行で、和歌山県内、大阪、奈良、東京などに支店を持ちインターネット支店を合わせた支店数は109。公共施設やスーパーマーケットにATMが設置される。
同行では120周年の節目に、ブランドスローガンや制服を刷新。「銀行をこえる銀行へ」を合言葉に、資金や人材面から地元を活性化させる取り組みを始めた。具体的には、創業者支援や地元企業の成長支援をする商品の販売や、出資者と県産品等を製造する企業をマッチングさせるクラウドファンディングサービスを導入するという。
個人顧客に向け、フォークデュオ「コブクロ」の「LIVE TOUR 2015 奇跡」のペアチケットを抽選で500組に贈呈する企画も行う。 コブクロは、ミノスケオフィス・コブクロ(小雑賀)の坂田美之助社長が大阪での出会いをきっかけにプロデュースし、2001年のメジャーデビューまで和歌山県内で活動した経験を持つ。
個人営業企画担当の殿垣内正好さんは「コブクロにはCMにも出演してもらっており、当行にも和歌山にも深い縁がある」と話す。
営業企画部の木村匡宏さんは「銀行も地方創生の取り組みが大切になっている。和歌山で頑張る人や企業を支援する金融商品作りやサポートする体制をより拡充したい」と今後を見据える。
ライブチケットの応募締切は6月23日。