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和歌山で講談とリュートの「音楽絵巻」公演-ユーチューブでも配信

11月4日の公演風景-池原悠太の屏風が物語に華を添えた

11月4日の公演風景-池原悠太の屏風が物語に華を添えた

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 NPO「銀聲舎」(和歌山市和歌浦中_2)が11月17日、ユーチューブで動画「音楽絵巻『典雅王』-チェレビー」を公開した。全編38分51秒。

Youtubeで公開された「音楽絵巻『典雅王』-チェレビー」

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 同動画はOnomachiα(小野町3)で11月4日、室内楽団「日本テレマン協会」(大阪市北区)が上演した同名のライブを収録したもの。会場都合で30人限定の公演となったため、後日ウェブでの公開を計画していたという。

 「音楽絵巻」は、講談と音楽演奏によって歴史物語を上演。1402年のアナトリア半島(トルコ)を舞台に、典雅王(チェレビー)と呼ばれた王子メフメトが分裂した帝国を再建する物語をリュートの演奏と講談で披露した。講談を旭堂南左衛門さんが、リュートによる演奏を高本一郎さんが担当。脚本は日本テレマン協会会長の中野順哉さんによる書き下ろし。

 「音楽絵巻は関西発クラシック国産宣言に基づく公演。地域の文化振興を目的として各地で上演している。和歌山での公演は今回が初」と中野さん。

 銀聲舎の松尾寛さんは、和歌山県串本町樫野埼沖で1980(明治23)年、台風で座礁・沈没したオスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」を地元住民が救助した話に触れ、「和歌山なので、トルコを題材にしたものをとリクエストした。オスマン帝国の物語は日本ではあまり知られていないが、まるで武家社会のようなチェレビーの物語は多くの人に受け入れられるはず」と話す。「この催しは、和歌山国際芸術祭2015のプレイベント。本番に向けて質の高い文化活動が活性化することに期待したい」とも。

 次回上演は未定。

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