南海電鉄加太線終点の町・加太(和歌山市)で9月20日~22日、「Kisssh-Kissssssh(きしゅーきしゅー)映画祭」が開催される。
加太の砂浜で映画祭をPRする実行委員長の小川貴央さん(右)と野尻野翼さん
同映画祭は今年で3回目。「穏やかな波の音が聞こえるような場所で、映画を見られたら最高じゃないか」という会話がきっかけで始まった。昨年の来場者数は2日間で1300人。開催期間は2日間から3日間に増え、今年はキャンプスペースも用意する。
日中は空き家や倉庫、自治会館などで、応募110作品の中からコンペティションで選ばれた自主制作映画10作品を中心に上映する。招待作品として、若手音楽アーティストと映画監督のコラボ企画「MOOSIC LAB」(ムージックラボ)や「田辺・弁慶映画祭」の作品 を披露。そのほか、2012年に開かれた同映画祭第1回の自主制作映画コンペティションで入選した酒井麻衣監督作品の特集上映も企画されている。
夜間メーン会場となる「加太北の浜公園(通称=くじら公園)」で上映する作品は、「s」の多い同映画祭名にちなみ、「subculture」「sports」「sea」をテーマに選定された。アカデミー外国語映画賞の日本代表作品に選ばれた「百円の恋」、ティム・バートン監督の「ビッグ・フィッシュ」、北野武監督の「あの夏、いちばん静かな海」、「いいにおいのする映画」「私たちのハァハァハァ」に加え、当日グランプリに選ばれた自主制作映画の合計6作品を上映するという。
実行委員長の小川貴央さんは「過去2回の開催で地方都市の映画祭として全国から注目されるようになった。応募作品も100を超えてレベルも上がり、上映作品の選定も大変だったが商業作品とは違った自由で野心を感じる珠玉の作品ぞろいだった。ぜひ全ての作品をゆったりと楽しんでほしい」と話す。
開催時間は10時~22時。野外上映は18時15分から。入場料は、1日券=2,500円。個別にチケットを購入することもできる。トークイベントやライブは無料。