JRきのくに(紀勢)線御坊駅~新宮駅の列車や駅舎で10月21日、アートイベント「紀の国トレイナート」が始まった。
「トレイン」と「アート」を組み合わせて名付けたという同イベントは今年で3回目。「12の海辺のまちをつなぐ列車と駅舎アート」をコンセプトに、紀伊半島の海岸線にある駅を列車で巡りながらアート作品や芸術企画が楽しめる。
今年は御坊市、日高川町、印南町が加わり12市町とJR西日本が協力。列車区間を延長し、区間内にある28駅で、公募作家を含む42人のアーティストがプラットホームや階段の壁などに作品を展示する。
21日~23日には臨時アート列車「紀の国トレイナート号」を運行。「アート鑑賞列車」「紀伊半島JAZZ列車」「見つける列車」など企画に合わせた列車を走らせ、連日ほぼ満席のにぎわいを見せたという。
実行委員長の廣本直子さんは「臨時列車は楽しかったとの声を多く頂いてホッとしている。参加アーティストと力を合わせて、車両や駅舎のアートを昨年より充実させた。来場者からも好評を頂いている」と笑顔を見せる。
JR西日本は会期中、新宮駅から紀伊田辺駅間の特急列車と、御坊駅までの区間の普通列車が乗り放題になる「紀の国トレイナートフリーパス」(大人=4,000円、小人=2,000円)を販売。営業課の中田圭紀さんは「カップルや友人のグループなどで購入されている。アート駅舎はもちろん、途中下車して散策も楽しんでほしい」と呼び掛ける。
廣本さんは「今後は、ワークショップやカフェが楽しめるアートセンターをオープンする。12月10日・11日はフリーパスを使ってスタッフと巡るツアーも行う。会期中もイベント情報を更新していくので、お楽しみに」とも。
開催は12月24日まで。