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和歌山に農産加工品セレクトショップ「くくたち」 色川紅茶やジャムなど地場産品メインに

オープン前の店内で笑顔を見せる正田さん

オープン前の店内で笑顔を見せる正田さん

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 和歌山県庁近くに3月30日、地産食料品店「くくたち」(和歌山市出口甲賀丁、TEL 073-460-8137)がオープンする。

和歌山産の食品 ジャムや紅茶、シロップなどをそろえる

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 和歌山産の農産物を使った、ジャム、お茶、シロップ、調味料などの加工食品をメインにそろえる同店。

 店名は、日本書紀にも登場するカブの古名から名付けた。カブは地域ごとに種類があることから、「地域の特色を生かして地元を盛り上げたい」と店主の正田明日香さん。店舗面積は約15坪で駐車場2台。

 和歌山県出身の正田さんは石川県立大学生物資源環境学部を卒業後、全国の農家を訪ね、生産現場に携わった。地元の和歌山の農家ともつながりを持ったことをきっかけに開業した。

 正田さんは「Uターンで戻ってくるまでサンショウやお茶、果物など和歌山の豊かな農産物を知らなかった。和歌山の生産者は栽培方法や商品開発までこだわった食品が多いが、販売に悩んでいたのでよい商品を広めたいと思った」と話す。

 商品は「自然派果樹栽培 片山農園謹製 有機みかんのマーマレード」(140グラム=520円)、「色川産紅茶 紅茶いろかわ」(50グラム=530円)、「ume jam(ウメジャム)」(140グラム=770円)、「紀州かんじゃ山椒園 山椒味噌」(90グラム=545円)、ウメシロップ「Ki 樹」(200ミリリットル=1,600円)、ドライハーブカモミール(7グラム=378円)など。

 店舗は30年間空き家だったという祖父母の離れを改装。友人など約50人と協力しセルフリノベーションした。土間は農作物を育てる土壌をイメージし、材料の砂は和歌山の農家から集めたという。

 「消費者と生産者の農家をつなぐ場にしたい。生鮮マーケットやイベント、カフェ営業も考えている。和歌山のお土産に選んでもらえればうれしい」と正田さん。

 営業時間は10時~17時。営業日は水曜~土曜、第1・第3日曜日。

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