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和歌山線の列車内でクリスマスコンサート 那賀高生がサンタ帽でスイング

クリスマス仕様に装飾された列車内で演奏する那賀高校吹奏楽部

クリスマス仕様に装飾された列車内で演奏する那賀高校吹奏楽部

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 和歌山県立那賀高校吹奏楽部が12月10日、JR和歌山線の粉河駅~和歌山駅間の列車内と和歌山駅西口地下広場「わかちか広場」でクリスマスコンサートを行った。

11月18日にリニューアルオープンした「わかちか広場」での演奏風景

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 列車内をコンサート会場にした「クリスマストレイン」の運行は今年で3回目。2015年の初回は県立和歌山高校吹奏楽部が演奏を行い、昨年と今年は同部が演奏を披露した。

 同コンサートは和歌山線と沿線地域の活性化を目指す「ぼくらの和歌山線活性化プロジェクト(ワカカツ)」の一環。プロジェクトには沿線の住民や高校生、JR西日本和歌山支社などが参加する。同校吹奏楽部はこれまでに他校と列車内コンサートや、電車マナーの向上を呼び掛けるティッシュ配布などを行ってきた。そのほか生徒会が船戸駅の清掃や花壇の設置、放送部は和歌山線のイメージ映像の制作に取り組んでいる。同演奏会をJRに提案した和歌山高校の生徒会もイベント告知や列車内でのあいさつを行った。

 2両編成の最後尾をコンサート会場にしたクリスマストレインは、普通列車として粉河駅を出発。和歌山駅に到着するまでの約30分間、13人の編成で演奏を行った。「今年一年を振り返ってほしい」と春夏秋冬をテーマに「花束を君に」「夏色」「NEW」「宝島」「学園天国」「クリスマス・イブ」の6曲とアンコールで「テキーラ」を演奏。終点までに予定の演奏を終えたため、観客のリクエスト曲「学園天国」を再び演奏して、約50人の乗客を最後まで楽しませた。

 和歌山駅の「わかちか広場」では約30人の部員が駅コンサートに出演。「夢をかなえてドラえもん」「生命(いのち)の奇跡」「クリスマス・スイングコレクション」などアンコール曲を含めた5曲を披露した。駅コンサートではクリスマストレインの乗客や演奏に足を止めた通行人など約150人が耳を傾けた。

 吹奏楽部部長の柳川明澄さんは「私たちの演奏をきっかけに、電車通学ではない同世代やワカカツを知らない人たちにも和歌山線沿線について考えてもらえたら」と話す。「電車で吹くのは楽しい。思ったより揺れなかった」とも。 

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