和歌山経済新聞の年間PV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは、傾いたラーメン店「まる豊」の移転を伝える記事だった。
上半期に続き1位に輝いた同店。1982(昭和57)年の創業以降、地盤沈下の影響で「店全体が傾いたラーメン店」として知られ、当時の店舗での営業終了を伝えるニュースはヤフートピックスを飾った。ツイッターなどSNSでは「予想以上の傾き」と話題になった。
5位には昨年「パトレイバー」を田辺警察署に飾った田辺工業高校が「デロリアン」を制作したニュースがランクイン。6位に入ったクラウドファンディング国内最高額を達成した次世代バイク「glafit(グラフィット)バイク」のニュースは、別の記事も12位につけるなど注目を集めた。
ランキングは今年1月1日から12月14日までに配信したヘッドラインニュースのPV を集計したもの。上位 10 位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 和歌山・店全体が傾いた「中華そば まる豊」移転へ 6月から新店舗へ(5/2)
2. 和歌山・元寺町にたこ焼きバー Iターンの女性サーファーが開業(4/27)
3. 和歌山・粉河加太線沿いにラーメン店「煮干ガッツ」 煮干しスープと自家製麺を売りに(2/23)
4. 南海和歌山市駅前にセブンイレブン 1年10カ月ぶりにコンビニ復活(3/1)
5. 和歌山・田辺工業高校の生徒が「デロリアン」製作 「学校のシンボルに」(4/20)
6. クラウドファンディングで1億円超 和歌山発の次世代バイクに国内最高額(7/21)
7. 和歌山・国体道路近くに洋食店「こたま食堂」 デザイナーが開業(6/6)
8. 和歌山城周辺で「城下町バル」 地元酒造による地酒試飲ブースも(5/1)
9. 和歌山に「高級『生』食パン専門店乃が美」 初日に250人の列、開店30分で完売(3/2)
10. 和歌山・近鉄百貨店で「世界ネコ歩き写真展」 岩合光昭さんトーク&サイン会も(4/28)
このほか20位以内には、南海和歌山市駅内のそば店閉店や同駅改札口の移転などの記事が入り、再開発中の同駅周辺への関心の高さがうかがえる結果となった。このほか、京奈和自動車道開通や「ブラタモリ」高野山特集の記事など、県外からも注目を集めた。
県が発表した今年4月の和歌山県の推計人口は前年から9487人減少し95万人を割り込んだ。同4月には和歌山市に本町・城北・雄湊(おのみなと)小学校3校と伏虎(ふっこ)中学校が統合した県初の公立小中一貫校・伏虎義務教育学校が開校。市は小中学校再編による学校跡地に大学を誘致し、来年は雄湊小学校跡に東京医療保健大学が開校する。人口減少には暗い話題も付きまとうが、伏虎学校のピカピカの校舎に並んだ一年生を思い出すと明るい気分になってくる。和歌山経済新聞は11月28日にヘッドラインニュースの累計記事本数が1000本に達した。これからもコツコツと和歌山の明るい話題を届けていきたい。