お笑いコンビ「わんだーらんど」による「マグロ解体ショー」が10月20日、和歌山城近くの京橋プロムナード(和歌山市福町)で開かれた。
「わんだーらんど」は、和歌山県出身の谷坂俊輔さんと東岸誠さんによるお笑いコンビ。「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」(大阪市)がプロデュースする「和歌山県住みます芸人」として2011年から県内を拠点に活動する。テレビやラジオ、雑誌など地元メディアの出演やイベントのMCなど、さまざまな活躍を見せる。今春から「マグロ解体芸人」デビューを目指し、谷坂さんが100本以上のマグロをさばいて特訓してきたという。
水辺のアクティビティやライブを楽しむイベント「WAKAYAMA MIZUBE CHALLENGE(わかやまみずべチャレンジ)」のステージで、マグロ解体芸人として登場した2人は、料理が得意な谷坂さんが包丁を握り、釣り好きで知られる東岸さんが会場を盛り上げて相方をサポートした。約300人の観客が見守る中、那智勝浦町から届けられた25キロのメバチマグロを解体した。解体ショー後には、保健所指導の下、パック詰めにした刺し身約300人前が振る舞われた。
家族で来ていた近所の男子小学生は「楽しみだったので朝早くにきて整理券は1番をもらった。脂がのっていて、いつも食べているマグロよりおいしかった」と満足げな表情を見せた。
谷坂さんは「那智勝浦のマグロは本当においしい。たくさんの人に知ってもらいたくて、現地の職人さんに習うことにした。マグロ解体芸人は僕たちだけなので、この芸を武器にマグロに乗って全国を回って、たくさんの人に和歌山のマグロを食べてもらいたい」と意気込む。