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和歌山・粉河で作家・奥野亮平さん個展 人それぞれの「ものさし」で楽しんで

アーティストユニット「ポングリ」の奥野亮平さん

アーティストユニット「ポングリ」の奥野亮平さん

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 アーティストユニット「ポングリ」の奥野亮平さんの個展「纏め転 MATOMETEN」が12月3日、粉河駅近くの古民家「山崎邸」(紀の川市粉河)で始まった。

9月に大阪で開催した個展「転がる記憶」の出展作品

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 妻のまみさんと活動する「ポングリ」の亮平さんは和歌山県在住の38歳。幼少期から絵を描き続け、20歳ごろにTシャツデザインに携わり社会に出る絵を描き始めた。絵のほか、廃材などを使った作品づくりや社会福祉法人「一麦会」が運営する就労継続支援事業所「Po-zkk(ポズック)」でデザイン、大道具、チンドン楽団を担当している。

 和歌山での個展は今回が初めて。8月に佐久島(愛知県)で開いた「トンガリ大回転」、9月に西成(大阪府)で開いた「転がる記憶」、10月に姫路(兵庫県)で開いた「ぐるぐる漂流記」の3つの個展のまとめに、2016年に開いた初個展の作品や10年前の作品などを加えた約100点を展示する。作品の額縁は廃材などを組み合わせたオリジナルで、紙は主にバロンケント紙を使う。

 亮平さんは「作業所の仕事を始めてから、自分の『ものさし』のサイズに気付いた。常識や普通は人によって違うので、さまざまな人に出会いたくて、個展で各地を回った。今回の個展では、たくさんの人の『ものさし』に触れて描きためた作品をまとめて展示している。自分に置き換えるなど自由にご覧いただければ」と話す。

 会期中は亮平さんが在廊し、10日~12日は「ポズック」のメンバーがジュースとお菓子セット(300円)を提供する「しょぼカフェ」を出店する。

 開催時間は10時~18時。入場無料。12月15日まで。

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