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和歌山ビッグ愛で市民シンポジウム緊急開催へ-老舗和菓子店「駿河屋」倒産を受けて

事業を停止した総本家駿河屋(5月29日の様子)

事業を停止した総本家駿河屋(5月29日の様子)

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 JR紀勢本線宮前駅近くの「和歌山ビッグ愛」(和歌山市手平、TEL073-435-5200)で6月22日、市民シンポジウム「老舗ブランドって何?~駿河屋問題をみんなで考えよう~」が開かれる。主催は「和菓子と文化と和歌山 大好き市民連」。

鈴木さんは当日、「紀州、日本の和菓子の歴史と総本家駿河屋」の講演を行う

 同団体は「紀州の和菓子―その文化とまちづくり」(和歌山リビング新聞社)の著者で、和歌山大学経済学部客員教授の鈴木裕範さんの呼びかけに応じた15人で構成。今年1月17日に和歌山地裁へ民事再生法の適用を申請していた和菓子店「駿河屋」(駿河町)が、5月29日に事業を停止し破産手続きに移行したことをきっかけに、シンポジウムの緊急開催が決まったという。

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 駿河屋は1461年、京都・伏見で岡本善右衛門が「鶴屋(つるや)」の屋号で創業した和菓子店。1944年に駿河屋食品工業の商号で法人化し、1946年に京都伏見総本家駿河屋と合併。1950年には現商号に変更した。

 1961年には東証・大証2部に株式上場し、1992年には売上高60億2,500万円を計上。しかし、その後は業績が低迷し、2004年11月には架空増資の疑いで当時の社長ら5名が大阪府警に逮捕される事件が発生。2005年に上場廃止となった。2013年3月期末の負債は約9億400万円。

 「駿河屋は煉羊羹(ねりようかん)を開発し、紀州徳川家にもお菓子を納めた老舗中の老舗」と鈴木さん。「本ノ字饅頭やプリン、煉羊羹が食べられなくなるだけではなく、歴史的・文化的損失が大きいと感じている」と危機感を募らせる。

 「『残念』という市民の声は至るところで聞くが、駿河屋を守ろうという声が出ていない。城下町の歴史と文化は、市街地活性化の面からも重要な要素。駿河屋問題とは何か。 老舗と市民と地域社会について、みんなで一緒に考えられる機会を作りたい」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は14時~16時。入場無料。

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