複合遊具を備えた憩いの場「野あそびの丘」が8月1日、紀の川市民公園(紀の川市上野)内の芝生広場に開園する。
野あそびの丘の敷地面積は約1900平方メートル、84台分の駐車場を備える。「野山であそぶ21世紀型複合遊具」をコンセプトに、大型の滑り台を備えた「龍門の砦」をはじめ、物見やぐらのような三角形のテントに入って遊ぶ「空想のテント」などの遊具を設置。ペダルをこぐと離れたレールの上のゴンドラが動く「紀の川桃のゴンドラ」、ラッパ型の伝声管を伝って小山の向こうにいる相手に声が届く「告白の小径」など、複数人で遊ぶ遊具をそろえ、初めて会った子ども同士が一緒に遊べる仕掛けを取り入れる。公園の南側に望む龍門山の山並みをイメージした大小の起伏を配置し、四季折々の草花や木を多く植栽することで、野山の中で遊ぶ感覚を演出する。
紀の川市企画経営課の西端克典さんは「市民意識調査などで、市内に子どもを連れて遊びに行ける場所が欲しいというニーズが多かった。園内に設けた『龍門の砦(とりで)』からは悠々と流れる紀の川が一望でき、龍門山の山並みと滑空するパラグライダーやハンググライダーが見える。自然豊かな景観との調和を大切にした。地域住民の郷土愛を育み、市外の人には紀の川市の良さを知ってもらえる印象深い公園になってほしい」と話す。「紀州材を使った休憩所を設けた。子どもたちだけでなく世代を問わない憩いの場になってくれれば」とも。
開園初日の8月1日は9時から利用できる。