古書店「中之島古本文庫」(和歌山市中之島)が和歌山県立体育館近くにオープンして2カ月がたった。
3坪の店内には文庫本約2000冊のほか、児童書、実用書、映画パンフレットなど約8000冊を並べる。価格は50円~。本の買い取りも行う。
店主の南方宏紀さんは歯科技工士。同ビル2階の歯科技工所「ヒロデンタルテック」を経営しながら同店を開業した。南方さんは「子どもの頃から自宅近くの書店によく通っていた。大人になってからは、大阪などの古本屋巡りを趣味にしている。偶然、1階が空くことになり、家族の協力もあり自分の店を開くことにした」と話す。
配架する書籍は、店舗のオープン準備期間に毎週大阪の古書組合に通い、取りそろえたという。
「古本屋の魅力は、意外な作品との出合いや手に取りやすい価格。活字離れと言われて久しいが、この店が誰かの活字に触れるきっかけになればうれしい」と南方さん。
営業時間は10時~19時。日曜・祝日定休。