和歌山大学災害ボランティアステーション「むすぼら」(和歌山市栄谷)が10月5日、市立貴志小学校と野崎西小学校で給水支援ボランティアを始めた。
むすぼらは今年3月11日、「防災・減災・復興の担い手作り」を目的に発足。同大学の学生と教職員で構成し、有事だけでなく平常時から地域と連携し、災害に強い人材の育成に取り組んでいる。
4日に給水所での運搬支援を決定し、5日午前にボランティアを募集。午後には16人の学生が、大学近くの貴志小学校で給水に来た近隣住民の水運びを手伝った。
むすぼら世話人の西川一弘准教授は「今回の断水は大規模になったため、災害時のように対応すべきと考え、地域の給水支援ボランティアを学生に呼び掛けた」と話す。「中には断水地域に住む学生も参加してくれ、改めて学生のパワーを感じた。想定される南海トラフ巨大地震にしっかり対応できるように、学生メンバーの組織化と地域のつながり作りを進めたい」とも。
6日は9時~17時に貴志小学校でボランティア活動を行う。