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和歌山の酒造「中野BC」が今年のウメで漬けた「梅酒ヌーボー」販売へ

2021年の梅酒ヌーボー(右)と熟成梅酒

2021年の梅酒ヌーボー(右)と熟成梅酒

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 和歌山の酒造会社「中野BC」(海南市藤白、TEL 073-482-1234)が12月3日、今年収穫した県産南高梅で仕込んだ梅酒の新酒「中野梅酒NOUVEAU(ヌーボー)」の販売を始める。

ウメの実出し作業の様子(11月11日撮影)

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 「ウメ本来の味わいを知ってもらい梅酒の楽しみ方を広げたい」と2011(平成23)年から販売している同商品。ウメ収穫期の6月に漬け込んだ梅酒のうち、半年ほどで実を取り出し毎年12月第1週の金曜に解禁する新酒。

 今年は6月5日に、高さ4.2メートル、直径2.6メートルのタンク1基に約20万粒の南高梅を漬け込んだ。11月11日にはウメの実を取り出し、約1万8000リットルを新酒として出荷する。

 熟成した梅酒に比べ透明感のある黄金色で、南高梅の酸味が利いた味わいが特徴。アルコール度数は、原酒のため同社のほかの梅酒より高い20度。同商品は毎年ラベルデザインを一新。今年のイメージは「良質の南高梅が隙間なく並び、濃厚なウメの香りとうま味が段階を経て染み出していくさま」。

 杜氏(とうじ)の山本佳昭さんは「今年はウメの花の開花が順調で、雨量も気温も生育に適していたので、とてもいいウメができた。ウメを食べているような若々しいフレッシュな味、香り、酸味を楽しんでほしい」と話す。「近年、できたてのピチピチ感をおいしいと言う人が増え、梅酒ヌーボーの認知度が高まってきた。見た目にも華やかで、クリスマスや年末年始の祝いの酒として食卓を彩ってもらえれば」とも。

 価格は、720ミリリットル=1,430円、1.8リットル=2,200円。ビンテージ梅酒との飲み比べセット(各200ミリリットル)=2,200円。同社内売店「長久庵」やオンラインショップ、全国の酒販店などで販売する。

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