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和歌山・新内のラウンジが菓子販売始める コロナ禍に負けず、新業態に挑戦

(右から)できたての「あんバタースコーンサンド」を手にする店主の内藤ひさみさんとスタッフ

(右から)できたての「あんバタースコーンサンド」を手にする店主の内藤ひさみさんとスタッフ

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 あんバターサンド専門店「an and an(アンアンドアン)」(和歌山市友田町2)が現在、「あんバタースコーンサンド」をオンラインショップで販売している。

左から「わかれ」「であい」「ひとり」

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 同商品は、ラウンジ「クワトロ」(同)の店主・内藤ひさみさんがコロナ禍による来客減少を受け、新規事業として新たな和歌山の名物を作り、地元を盛り上げようと始めた取り組み。週2回、営業前に店内の一角で、スタッフ一丸で製造している。販売は、予約注文を中心にオンラインショップ、イベント出店販売など。予約すればラウンジ来店者にも販売する。

 アンアンドアンが製造するあんバタースコーンサンドは3種類。あんとバタークリームを混ぜ合わせた「deai(であい)」、あんとバターを重ねた「wakare(わかれ)」、あんのみの「hitori(ひとり)」。価格は6個箱入り=2,260円、9個箱入り=3,340円など。

 あんは、内藤さんの曽祖父が1900(明治33)年に創業した老舗「きたかわ商店」(東紺屋町)の北海道産の小豆の粒あん。御坊市の海水を炊き上げ、全て手作業で作る「塩屋の天塩」を使い、スコーン生地に練り込み、あんこの上に振りかける。

 内藤さんは「であい、わかれ、ひとりのネーミングは、スナックでよく見かける人間模様にちなんでいる。ひとりとわかれは電子レンジで10秒ほど温めると風味が増すので試してほしい。クワトロでは、男性が手土産として購入している。通販やイベント出店では女性の購入が多い。女性客に喜んでもらえることはとても新鮮で、さまざまなリアクションをもらえてうれしい。今後は催事などに参加して対面での販売も行っていきたい」と意気込む。「まさか菓子を作ることになるとはスタッフ一同、誰も想像していなかった。コロナでさまざまな業界が苦しい時期だったが、何か新しいことを始めたいと取り組み始めた。新たな手仕事は、スタッフのモチベーションアップになった」とも。

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