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和歌山市に有吉佐和子記念館 アジアンカフェを併設

和歌山市駅近くの有吉佐和子記念館

和歌山市駅近くの有吉佐和子記念館

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 「有吉佐和子記念館」(和歌山市伝法橋南ノ丁)が6月5日、南海和歌山市駅近くにオープンした。

開館セレモニー後に館内を見学する尾花正啓和歌山市長(左)と有吉玉青さん

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 和歌山市出身の小説家・有吉佐和子さんゆかりの資料などを展示する同施設。有吉さんは「紀ノ川」「有田川」「華岡青洲の妻」など、和歌山を舞台にした多くの作品を執筆した。地域の文化振興を目的に開設した同施設は、東京・杉並区にある有吉さんの自宅から家具や日用品を取り寄せ、木造2階建ての外観や内部も復元した。

 1階は、手書きの原稿や愛用の万年筆を公開する展示室のほか、カフェスペースも併設する。2階は、執筆用の机や椅子を設置し、仕事場を再現した書斎や茶室を備える。

 5日の開館セレモニーには、有吉佐和子さんの長女で小説家の有吉玉青(たまお)さんが出席した。玉青さんは館内を見学し「昔、家にあったものばかり。母の物を残せてうれしい」と笑顔を見せていた。

 カフェスペースには、カフェ「LA MAISON CLOCHETTE(ラ メゾン クロシェット)」(西汀丁)の姉妹店「la maison clochette(ラ メゾン クロシェット) 有吉邸」が入居する。有吉さんが中国茶を好んだことから、アジアの茶と料理を提供する。

 メニューは、コーヒー(550円)、中国茶(650円)、コンブチャ(600円)、「ベトナムプリンアラモード」(800円)、「ベトナムヨーグルト」(200円)など。モーニングタイムは、フォー(900円)、バインミー(850円)を用意する。ランチタイムは、ベトナム料理のワンプレート(1,650円)、生春巻き(400円)、揚げ春巻き(350円)なども提供する。

 同カフェ店主の阪本万美さんは「コーヒーは有吉さんが好きだったブレンドにした。お茶を楽しんでいただける店でありながら本格的なベトナム料理も味わえる。展示品を見た後にはぜひ立ち寄ってほしい」と話す。

 開館時間は9~17時。入場無料。水曜休館。

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