「デザイン経営」をテーマにしたシンポジウム「VALUE (バリュー)」が7月1日、ホテルアバローム紀の国(和歌山市湊通丁北2)で開催される。主催は和歌山県。
デザイン経営シンポジウム「バリュー」で基調講演を行う中川政七さん
特許庁によれば、デザイン経営はデザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法。同シンポジウムは、デザイン経営やブランドデザインに取り組む経営者らが登壇する。
第1部は「中川政七商店」(奈良市)会長の中川政七さんが「すべてはビジョンからはじまる」をテーマに基調講演を行う。第2部は、「トランクデザイン」(神戸市)社長の堀内康広さんがモデレーターを務め、「地場企業がデザインを取り入れる意味とその実践」をテーマにパネルディスカッションを開く。和傘・提灯の製造などを行う「日吉屋」(京都市)社長の西堀耕太郎さん、屋外照明・イルミネーションなどの開発・企画などを行う「タカショーデジック」(海南市)社長の古澤良祐さん、デザイン事務所「design NAP(デザインナップ)」(和歌山市)代表の藤戸佐千世さんがパネリストとして登壇する。
同シンポジウムをキックオフイベントに同名のプロジェクトがスタート。全3回のデザイン経営セミナーやデザイナーマッチング会、ワークショップなどを順次開催する。
県企業振興課の吉田圭吾さんは「オンラインショッピングやSNSが普及し、市場環境が大きく変化している。従来のマスへのマーケティングからファンへのマーケティングが注目されている。県内のたくさんの経営者と会い、共通の課題を感じた。デザイン経営が企業の価値を高めるきっかけになれば」と話す。「中川政七商店はたくさんファンを持つ企業。中川さんの話をさまざまな人に聞いてほしい。オンライン聴講のほか、会場では交流会を開くので、登壇者と直接会いたい人はぜひ会場に足を運んでほしい」とも。
開催時間は13時~17時。参加無料。申し込み締め切りは6月28日。会場参加またはオンライン視聴を選べる。