和歌山市出身のサックス奏者Nazuki(なづき)さんと作曲家イケハラタカヒロさんが7月6日、和歌山市に楽曲を寄贈した。
和歌山市教育委員会の阿形博司教育長らと歓談するサックス奏者Nazuki(なづき)さんと作曲家イケハラタカヒロさん
Nazukiさんとイケハラさんは、SNSで「音楽の教育をもっと受けたい」という子どもの声を目にしたことをきっかけに楽曲を制作した。同曲は両者が「子どもたちの感性で音楽を楽しんでもらいたい」と曲名・歌詞を付けず制作。楽譜と鑑賞用音源を市教育委員会に寄贈した。リコーダーなどの楽器で演奏できるほか、学校や個人で歌詞を自由に制作してよいという。
和歌山市では市内52の小中学校、分校、義務教育学校で約1万7000人の子どもたちが同曲を利用する。
当日は市役所で贈呈式が行われ、Nazukiさんから阿形博司和歌山市教育長に楽譜が手渡された。阿形教育長は2人に感謝状を贈呈後、事前に曲を受けとり練習したという吹上小学校児童らが同曲を演奏したり作詞したりする様子を上映した。
Nazukiさんは「子どもたちの感性を発揮してもらえるよう、タイトルのない楽曲を作った。20年、30年と演奏され、ふるさとの思い出に残れば。教育にどう生かされるか楽しみ。この曲を愛して使っていただけたら」と話す。
阿形博司教育長は「コロナ禍で音楽の授業は難しい中で、歌詞を作るなど、新たな音楽の活動ができる。学校、学年、学級、個人などさまざまな取り組みに期待している。1万7000通りの曲になればうれしい。大事に使わせていただく」と話す。
同曲はNazukiさんのSNSで動画を公開している。