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和歌山のジャイアントパンダ「永明」が30歳 16頭の父が元気な姿披露

「HAPPY BIRTHDAY 30」の氷を贈られたジャイアントパンダ「永明」

「HAPPY BIRTHDAY 30」の氷を贈られたジャイアントパンダ「永明」

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 ジャイアントパンダ「永明(えいめい)」の30歳の誕生日イベントが9月14日、アドベンチャーワールド(白浜町堅田)で行われた。

竹を食べるアドベンチャーワールドのジャイアントパンダ「永明」(アップ)

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 同園によれば、永明は1992年9月14日に北京動物園で生まれた雄。1994(平成6)年に中国との共同繁殖研究のために来園し、「梅梅(メイメイ)」との間に6頭、2000(平成12)年に同園で生まれた「良浜(らうひん)」との間に10頭、計16頭の繁殖に成功した。2014(平成26)年に双子のパンダ「桜浜(おうひん)・桃浜(とうひん)」が誕生し、飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダになった。2020年11月に生まれた「楓浜(ふうひん)」まで記録を更新し続けている。

 当日は休園日で一般客の来園はなかったが、9時から誕生日イベントをオンライン配信した。姿を見せた永明は好物のリンゴをかじり、「HAPPY BIRTHDAY」と「30」をかたどった氷のプレゼントの前で竹を食べた。人間に例えると90歳に近い永明に、視聴者からは「元気でいてね」「長生きして」などのコメントが寄せられた。

 イベント後には、永明30歳の記念モニュメントを披露。モニュメントは、永明と梅梅、子どもの時の姿の良浜の3頭をモチーフに製作し、園内のパンダ飼育施設「パンダラブ」前に設置する。

 同園スタッフの品川友花さんは「大きな病気もなく30歳を迎えられ、とても感慨深い。室内の温度管理やおいしくて新鮮で栄養のある竹をたくさん用意するなど飼育の工夫をしている」と話す。「普段はのんびり竹を食べるか、昼寝をするかの生活を送っている。年をとってもかわいいところがある。世界最高齢のパンダになってほしい」とも。

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