「星降る洞窟 ナイトウォーク」が9月23日から、景勝地「三段壁洞窟」(白浜町)で開催されている。運営は「観光開発」(大阪市)。
洞窟内にプラネタリウム投影機、音響機器、プロジェクターを設置し、500万個の星空がきらめく空間を作り出す同イベント。洞窟内の展望スペースをライトアップし、普段は立ち入りを禁止している夜の洞窟を探検できる。同洞窟の夜間の営業は初めて。台風接近に伴い17~19日は営業を中止した。営業初日となった23日は約180人が来場した。
三段壁洞窟は高さ60メートルの絶壁の内部にある洞窟。専用エレベーターに乗り、地下36メートルまで24秒で降り、約200メートルの通路を散策できる。源平合戦で熊野水軍が船を隠したという伝説が残り、洞窟内では熊野水軍に関する展示も行う。
社長の新藤正悟さんによると、和歌山県は星空観察ができるスポットが多いことや串本町の民間ロケット事業から着想を得て、宇宙への関心や「星空ツーリズム」の可能性を広げる狙いがあるという。冬場の白浜の観光スポットとしての集客も見込む。
新藤さんは「普段は見られない夜の洞窟を、光と音の演出と共に楽しんでほしい。三段壁は天気に恵まれたら本物の星空も見える抜群のロケーション。エレベーターを降りてすぐのプラネタリウムは自信作。幻想的な空間を楽しんでほしい」とも。
開催時間は17~20時(最終入場は19時50分)。入場料は、中学生以上=1,300円、小学生以上=650円、幼児無料。開催日は9月17~19日と23日~25日、10月8~10日、11月3~6日と23日、12月24~来年1月3日。