アドベンチャーワールド(白浜町堅田)のジャイアントパンダ7頭を描いた本「パンダのずかん」が11月29日、「Gakken(がっけん)」(東京都品川区)から発刊された。
同書は絵本のようなイラストで学べる図鑑「学研のえほんずかん」シリーズ第3弾。1972(昭和47)年に初めて日本にパンダが来て50年を迎えたことを記念し、企画した。パンダのイラストは手描きの色鉛筆画で、通信販売会社「フェリシモ」(兵庫県)の動物グッズを手がけるrokoさんが担当した。監修は動物学者の今泉忠明さん。
同書では、パンダの体の特徴や食べ物、1日の過ごし方、赤ちゃんの成長のほか、現在日本で飼育されている全13頭の顔の特徴、これまでに日本で飼育したパンダを紹介する。
編集担当の井上希望さんによると、顔の特徴ページは、アドベンチャーワールドスタッフやパンダファンのアドバイスを生かし描き分け、見分け方を記したという。そのほか赤ちゃんのページでは、同園のパンダファミリー特設サイトを参考に描いたという。
井上さんは「全編イラストの図鑑は珍しい。色鉛筆でリアルに描きながらもやさしい雰囲気で楽しめ、図鑑のようにしっかりと学べる。パンダ来日50年の節目に日本のパンダを大集合させた」と話す。「過去に桜浜(おうひん)・桃浜(とうひん)姉妹を取材してから、たくさんいるパンダもそれぞれ個性があり、違いがあることが分かった。桜浜・桃浜と父・永明(えいめい)は中国に帰ってしまうが、永明の貫禄と姉妹の顔の違いを本書で楽しんでもらえたら」とも。
価格は1,430円。サイズは205×215ミリ。32ページ。全国の書店・ネット書店で販売する。
※資料提供について誤りがあったため修正しました(2022年12月20日 21時修正)