ヒツジの毛刈りが5月5日、和歌山城公園動物園(和歌山市一番丁)で行われた。
品種改良で自然には毛が生え変わらなくなったヒツジが健康に過ごせるよう、同園では毎年、夏を前に毛刈りを行う。現在飼育するヒツジは雌の「たまこ」「さちこ」の2頭。希望する来園者にははさみを使った毛刈り体験を提供している。
当日は、約20組の家族や友人連れが毛刈りを体験。参加者らは、飼育員の指導を受け、恐る恐るヒツジの毛にはさみを入れた。飼育員らが仕上げを行い、2頭からは、それぞれ2.33キロと2.5キロの羊毛が刈り取られた。
毛刈り体験に参加した男子児童は「ヒツジの毛はベトベトしていて想像と違った。中はふわふわで温かかった。初めての体験で楽しかった」と笑顔を見せた。
和歌山城整備企画課の西口江里香さんは「身近な羊毛から想像するよりもヒツジの毛はしっかりしていて、毛刈りは難しい。毛刈りが重労働だと来園者にも体験してもらえたのでは」と話す。「涼しく過ごせるようになったので、元気に夏を乗り切ってほしい」とも。
開園時間は9時~17時。火曜休園。入園無料。