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和歌山・有田川町に移住就業支援拠点「しろにし」 旧城山西小校舎を活用

移住就業支援拠点「しろにし」前でテープカットを行う中山有田川町長(中央左)ら

移住就業支援拠点「しろにし」前でテープカットを行う中山有田川町長(中央左)ら

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 有田川町移住就業支援拠点施設「しろにし」(有田川町二川、TEL 0737-23-8881)が5月8日、完成した。運営は、林業事業体「竹上木材」(楠本)と同町に工場を持つアルミ・ステンレス加工会社「坂口製作所」(大阪市)の出資で設立した一般社団法人「しろにし」。

有田川町の移住就業支援拠点「しろにし」内のコワーキングスペース

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 2017(平成29)年に休校した城山西小学校の校舎を改修した同施設。1階にコワーキングスペースとコインランドリー、2階に地元企業の共同寮と簡易宿所を備える。改修には「紀州材」を使い、施設内の家具は同町の家具職人が製作した。入居者向けの食堂は、2019年から旧給食室を活用して配食事業などを展開する「鈴明」が運営する。

 「しろにし」代表理事でゲストハウス「もらいもん」(有田川町吉原)経営者の楠部睦美さんは「清水地区は温泉があり、サンショウ栽培や林業が盛んで自然との距離が近い。春はタケノコ掘り、これからの季節はアユ釣り、川遊びなど、里山の暮らしを入居者の皆さんと楽しみたい。移住者・旅行者と地域住民の間を取り持って交流のお手伝いができれば」と意気込む。

 中山正隆有田川町長は「清水地域の企業や林業事業体で働きたい人が増えるきっかけになれば。ミカンやサンショウ栽培の季節労働者向けの短期滞在、ワーケーションなどでのコワーキングスペースとしても活用してもらいたい」と期待を寄せる。「町内で移住支援や宿泊施設運営の実績がある楠部さんが運営してくれるので心強い。移住者増加にもつながれば」とも。

 入居者募集など本格運営は6月から始める。

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