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和歌山・有田川町長を「坂口製作所」が表敬訪問 環境大臣賞受賞を報告

中山有田川町長(左から3人目)と坂口社長(右)

中山有田川町長(左から3人目)と坂口社長(右)

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 「環境 人づくり企業大賞2020」で環境大臣賞を受賞した「坂口製作所」(大阪府)が4月19日、中山正隆有田川町長を表敬訪問した。

溶接と板金(中)で作ったサッカーボール

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 環境省などが主催する同賞は、環境に配慮した企業活動をリードする人材を育成し、その活動をバックアップする企業を表彰する目的で2014(平成26)年に始まった。昨年10月から12月に大企業区分28件、中小企業区分33件の計61件の応募があった。

 同社は1951(昭和26)年に大阪市でアルミ製箱の製造で創業。1967(昭和42)年に旧清水町に和歌山工場を建設。現在はアルミ・ステンレス製品の設計・製造を中心に新幹線の部品から選挙の投票箱まで幅広い製品を手掛ける。

 今回の表彰ではリサイクル性の高い素材の加工を本業とし、経費節減や品質向上に関連し、環境活動を行う点や工場見学など地域住民との交流が評価され、中小企業区分社内協働部門で受賞した。

 坂口清信社長は「創業70年を迎える年にこのような賞をいただけてありがたい。工場で働く社員の8~9割は有田川町民。創業者の祖父が清水出身で、私も中学まで清水で育った。企業活動を通じて地元を盛り上げていければ」と話す。「今年はほかにも社員が板金や溶接技術の全国競技会で優良賞をいただくなど、技術面も評価され、社員一同喜んでいる」とも。

 中山正隆有田川町長は「町として、エコなまちづくりを進めている中で、企業での環境活動が評価されたことがうれしい。坂口製作所をはじめ、清水地域の企業が廃校舎を活用して、共同寮を立ち上げて移住・就業を推進する動きもある。今後も連携して清水地域の活性化に取り組めれば」と話す。

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