手工芸品展「SHIOGORI STORY(シオゴリストーリー)企画展 vol.3」が5月20日、紀伊田辺駅前商店街の「南紀みらいサテライトオフィス」(田辺市湊)で始まった。主催はまちづくり会社「南紀みらい」(同、TEL 0739-22-2180)。
「SHIOGORI STORY企画展 vol.3」会場の入り口
まちづくり企画「シオゴリプロジェクト」の一環で、今回で3回目。プロジェクト名は、熊野詣で巡礼者が海水で身を清める「潮垢離(しおごり)」にちなむ。草木染のTシャツ、帯用の絹糸を使ったピアスやイヤリング、バッグなど服飾品のほか、こけ玉、絵画、雑貨の展示と販売を行う。そのほか、焼き菓子やパンなども販売する。
Tシャツやバッグなど草木染品の工房「H.A.L.U」(印南町印南)の堀口久美さんは「天然素材にこだわった染色技術を30年以上追求してきた。染色の工程全てに、自然由来の素材のみを使っている。染料も展示しているので、それぞれの植物が持つ薬効にも目を向けてほしい。心と体の癒やしにつながれば」と話す。
同展をプロデュースしたデザイナーの濱田幸さんは「熊野地方の自然をモチーフにした作品や地元の自然素材を使った製品を集めた。地域とのつながりを感じさせる小物を取り入れて、日常の暮らしをちょっと豊かに彩ってほしい」と呼びかける。
開催時間は11時~18時。入場無料。6月4日まで。