和歌山城公園(和歌山市一番丁)の「鶴の渓(たに)」で現在、アジサイの花が来園者の目を楽しませている。
和歌山地方気象台は6月1日、アジサイの開花を宣言。平年より6日早く、昨年より3日早い開花となった。
「鶴の渓」は、砂の丸から二の丸へと通じる遊歩道で、関ヶ原の戦い後、城主となった浅野家がツルを飼っていたことから名付けられた。現在は歩道と小さな橋を整備し、沿道には、ガクアジサイ、エゾアジサイなど約170株を植栽。例年5月下旬から6月下旬の梅雨時季に青色や紫色の花をつけ、見頃を迎える。
訪れた人たちは「和歌山城内でこんなにアジサイが咲くなんて知らなかった」「色とりどりできれい。雨の日も映える」などと話していた。
和歌山城整備企画課の柳雄介さんは「和歌山城のアジサイは、歴史ある石垣に囲まれ、絵本の世界に飛び込んだような特別な世界観が楽しめる。雨の日や曇りでも映えるのですてきな時間を過ごしてほしい」と呼びかける。