「和歌山県立近代美術館館長によるレコードコンサート&トーク」が6月17日、同美術館(和歌山市吹上1、TEL 073-436-8690)で開催される。
和歌山県立近代美術館「コレクション展2023春夏 美術と音楽の出会い」の展示風景
現在開催中の「コレクション展2023春夏 美術と音楽の出会い」関連イベントの一環。「中学時代から音楽少年だった」という山野英嗣館長が、自身のコレクションのレコードから展示に関連した約10曲をピックアップ。作品解説を交えながら、参加者と音楽鑑賞を楽しむ。
コレクション展は、同館が所蔵する1万点超の作品を通じ、幅広い美術の表現に接する展示。今回は「音楽の出会い」をテーマに、ワシリー・カンディンスキーやアンリ・マティス、ジョン・ケージなどの海外作家と恩地孝四郎、駒井哲郎、横尾忠則、藤本由紀夫らの作品を展示する。
山野館長は「和歌山市の『ウメダ電器』が製作する竹製全方位スピーカー『Kaguya』を使う。ぜひ音響も楽しんでもらいたい」と話す。「『美術館に行くことが、なんだか敷居が高い』と感じる人にこそ来てほしい。今、レコードのジャケットを部屋などに飾ることがはやっているが、この考えは、以前の日本の『床の間に掛け軸を飾る』文化に通じるものがある。展示と合わせ、楽しんでほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は14時~15時30分(開場13時30分)。定員は先着60人。参加無料。