「きとら農園」(有田川町清水)が6月30日、有田川町役場で令和5年度環境大臣賞の表彰を受けた。
毎年6月の環境月間に合わせ、環境保全・地域環境保全と地域環境美化に功績があった個人・団体をたたえ、環境大臣が表彰する同賞。環境保全功労者表彰、地域環境保全功労者表彰、地域美化功績者表彰の3種の表彰があり、本年度は合わせて全国で100件(41人、59団体)が表彰された。きとら農園は和歌山県内で唯一、地域環境保全功労者に選ばれた。
同園は、清水地域の特産物「ぶどう山椒」の有機栽培に取り組むほか、農薬肥料不使用のクワを原料に、環境負荷の少ない方法で桑の葉茶を加工・販売しているという。今回の表彰では「荒れた里山を園地として再生し、ブドウサンショウの有機栽培や農薬不使用で間伐材などを活用した循環型の桑の葉茶作りを行い、環境と経済を両立した低炭素型農業を実践している」と評価された。
同園代表の新田清信さんは「とても光栄に思う。今後もブドウサンショウや桑の葉茶など、産地振興に取り組み、有田川町のためになりたい」と話す。