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和歌山県立自然博物館で特別展「進め!けものみち探検隊」 陸上ほ乳類に焦点

ネズミの飼育展示を紹介する佐々木学芸員

ネズミの飼育展示を紹介する佐々木学芸員

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 特別展「進め!けものみち探検隊」が7月15日、和歌山県立自然博物館(海南市船尾、TEL 073-483-1777)で始まった。

和歌山で拾得された野生動物のはく製と骨格標本

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 陸上ほ乳類をメインテーマにした企画展は今回が初めて。和歌山県内に生息する陸上ほ乳類にフォーカスし、ほ乳類を見つける楽しさや調べる面白さ、生態を記録することの大切さを紹介する。展示数は、生体、はく製、骨格標本、模型など合わせて約100点。

 会場は「探検の準備」「けものを見つける」「見つけた記録や標本を保存する」の3テーマで構成する。「探検の準備」では、探検時の服装や基本的な調査道具、観察や記録のための道具などを紹介。「けものを見つける」では、動物のフンや足跡などの痕跡、3種4匹の野ネズミの飼育展示、コウモリのくらしを学ぶ洞窟探検コーナーを用意。りら創造芸術高校(紀美野町真国宮)の生徒が製作協力したコウモリの生態模型や洞窟探検装置で臨場感を出す。「見つけた記録や標本を保存する」では、アライグマやハクビシン、ニホンイタチ、テン、ツキノワグマ、カモシカ、キツネ、タヌキなどのはく製、骨格標本などを展示する。このほか和歌山工業高校(和歌山市西浜)と共同製作した頭骨模型やシカのツノ付きヘルメット、毛皮などを触れる体験コーナーも用意する。第2展示室では和歌山大学教育学部所有のニホンオオカミのはく製、頭骨なども展示する。

 展示を企画した学芸員の佐々木歩さんは「ずっとやりたかった展示が実現してうれしい。発見を楽しんでもらえるよう細かい工夫をこらした。触ったり体験できたりするものをたくさん用意したので、来場者の好奇心を刺激できたら」と話す。「身近にさまざまな野生のほ乳類が生息していることを知ってもらいたい。動物のことを調べるノウハウを知ることで、自分から動物のことを知ろうと思ってもらえたら。一緒に探検を楽しんでくれる仲間が増えたらうれしい」とも。

 開催時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入館料は480円(65歳以上、高校生以下無料)。9月3日まで。

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