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和歌山県立自然博物館に「オオダイガハラサンショウウオ」常設展示コーナー

和歌山県指定天然記念物の「オオダイガハラサンショウウオ」

和歌山県指定天然記念物の「オオダイガハラサンショウウオ」

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 和歌山県指定天然記念物「オオダイガハラサンショウウオ」の常設展示が8月22日、和歌山県立自然博物館(海南市船尾、TEL 073-483-1777)で始まった。

和歌山県立自然博物館の「オオダイガハラサンショウウオ」の説明パネル

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 オオダイガハラサンショウウオは、三重県、奈良県、和歌山県のみに分布する固有種で、成体の全長は約20センチとサンショウウオ属では最大を誇る。和名の「オオダイガハラ」は最初に発見された大台ケ原(三重県)が由来。和歌山県では2018(平成30)年に県天然記念物に指定された。

 両生類担当学芸員の高田賢人さんによると、同館での展示は2004(平成16)年8月以来19年ぶり。標高の高い渓流域に生息し、冷たい水を好むため飼育が難しいという。同館では水槽用冷却装置などを使って水温を17度前後に保ち常設展示する。同館で現在展示している個体は和歌山県内で採集された比較的若い個体という。

 高田さんは「夜行性特有のクリクリとした大きな目と、珍しい青紫の体色がチャームポイント。皆さんに親しんでもらえるよう、長く飼育したい。例えば、この個体は、前足と後ろ足で指の数が異なる。普段目にする機会の少ない生き物なので、じっくり観察してほしい」と話す。

 開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入館料は、一般=480円、65歳以上・高校生以下無料。

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