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小学生の仮想企業、「わかやま商工まつり」に出店 自社の商品やサービスを提供

「ジュニアエコノミーカレッジ」に参加する小学生たち

「ジュニアエコノミーカレッジ」に参加する小学生たち

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 和歌山市立中之島・砂山・宮小学校、智弁学園和歌山小学校、和歌山大学教育学部付属小学校の児童らが10月8日、「わかやま商工まつり」でアクセサリーや菓子などを販売する。

カレッジの第1回で社名や役職等を相談する子どもたち

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 和歌山商工会議所青年部(和歌山YEG)が取り組む「ジュニアエコノミーカレッジ」の一環。同じ小学校の5・6年生児童5人が仮想で株式会社を設立し、仕入れ、製造、販売、決算までの一連のサイクルを体験する学習プログラム。2000(平成12)年に会津若松YEGが取り組み始め、全国50カ所以上で開催されてきた。和歌山での開催は初。今回は、5校から30人が参加している。

 カレッジは7月から4回にわたり開催。児童らは、弁護士から会社登記を学んだほか、保健所職員から食品販売・衛生を学ぶなど、さまざまな専門家から事業に必要な知識を得た。事業内容や社名、キャッチコピーなどを決め、商品企画書やレシピ、仕入れ調査票などを作り、イベントで販売する商品や提供するサービスを決定。価格を決め、和歌山YEGメンバーを相手に事業説明会を開き、借り入れや資本金の調達を体験した。

 当日は「各社」が、さまざまな味付けを用意するポップコーンのほか、オリジナル缶バッジ、くるみボタンを使ったアクセサリーなどを販売。オリジナルスノードーム作りやデコレーションしたせっけん作りなどの体験コーナーも運営する。後日、決算を行い、税理士の指導を受け、利益や税金について学び、カレッジを修了する。

 和歌山YEG会長の久保田善文さんは「予想の2倍近い応募があり、たくさんの子どもたちが参加してくれた。毎回、盛り上がり、子どもたちの本気とワクワクが伝わってきて、運営メンバーもいい刺激を受けている。子どもたちが考えた事業の成果をぜひ見に来てほしい」と呼びかける。「子どもたちはこれから進学や就職、創業など、さまざまな選択が待っている。このプログラムでは、校外の学びとして、自己責任と意思決定を体験してもらった。社会に興味を持ってもらう一助になれば」とも。

 開店時間は12時~16時。11時40分から開店セレモニーあり。入場無料。

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