和歌山市内で10月に開催されるイベントを徒歩や自転車などで巡ることを呼びかける取り組み「IN THE LOOP（インザループ）2023」が10月1日、和歌山市内で始まった。

インザループ2023実行委員のメンバー

　「ウオーカブルなまち」を目指し、市内各地で行われるイベントが連携する取り組み。各イベントの印を集める御朱印帳やデジタルスタンプラリーを開催し、イベント間の人の移動を促す。電動バイクや電動キックボードなどの試乗会、市堀川でのサイクルボート体験があるほか、9人乗り自転車「パーティーバイク」がイベント会場を巡回する。

　同バイクは欧州のビアバイクをモデルにした乗り物で「神姫商工」（兵庫県）製。同イベントでは「WAKKAまる」と命名し、運行する。同バイクの運行には都市再生機構（UR）が協力し、和歌山県警、和歌山市役所と協議を重ね、市内の走行を実現させた。和歌山県内は初の走行。当日は神姫商工のスタッフがハンドルを握り、乗客はペダルをこぐだけで進むため、飲食物の持ち込み可で飲酒していても乗車できる。

　参画するイベントは「Kisssh-Kissssssh映画祭2023」（7日、8日）、「WAKAYAMA COFFEE MARKET」（7日～9日）、「まちドリ2023」（14日、15日）、「城前ひろばマルシェ」（14日）、「大新散歩」（14日、15日）、「SATURDAY NIGHT BEER」（21日）、「GOES ON WAKAYAMA」（29日）、「シエキノカワでピクニック＆キャンプ」（29日）など14以上。

　実行委員長の橘麻里さんは「イベント主催者は、地域やイベントのファンが固定化することを共通の課題として捉えている。せっかくのイベントシーズンなので、同じ日に開催されているイベントをはしごし、街全体を楽しんでもらえたら」と話す。「ウオーカブルをテーマにしているが、徒歩にはやや遠い会場があるため、バスや自転車など、さまざまな乗り物を活用してもらえたら。電動キックボードなど新しい乗り物やサイクルボート、パーティーバイクなど珍しい乗り物を用意したので移動そのものを楽しんで」と呼びかける。

　10月31日まで。