生石(おいし)高原で現在、秋の訪れを告げるススキが見頃を迎えている。
紀美野町と有田川町にまたがる同高原。標高870メートルの山頂に約13ヘクタールのススキ野原が広がる名所。1975(昭和50)年に和歌山県が県立自然公園に指定された。
空気の澄んだ日には山頂付近から四国や岡山まで見渡すことができる。登山道が整備され、ハイキングやキャンプ地としても人気があり、特にススキのシーズンは多くの観光客が訪れる。軽食提供やキャンプ場管理、地場産品を販売する「山の家おいし」がある。
紀美野町産業課の観光担当者は「今年のススキは、大雨や台風の影響も受けず、例年通り9月中旬から開花し、現在、見頃を迎えている。例年、10月いっぱいまでは楽しめる。天候に恵まれれば11月中旬まで見られる。夕日の時間帯が特に混み合うが、冷えるので上着を忘れずに持ってきてほしい」と呼びかける。