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和歌山の酒造会社「中野BC」で「梅酒ヌーボー」の蔵出し

タンクから出した梅酒の色などを確認する梅酒杜氏の藤原弘彰さん

タンクから出した梅酒の色などを確認する梅酒杜氏の藤原弘彰さん

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 「梅酒ヌーボー」の蔵出しが11月10日、酒造会社「中野BC」(海南市藤白)で行われた。

梅酒を漬けたタンクからウメの実を取り出す梅酒杜氏の藤原弘彰さん

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 「梅の日」に合わせ、毎年6月6日から梅酒の仕込みを始める同社。今年は、南高梅約300トンを高さ4.2メートル・直径2.6メートルのタンク30基以上に仕込んだ。同社の梅酒は、半年ほどで実を取り出した後、さらに半年から1年ほど熟成させる。「梅酒ヌーボー」は、6月6日に仕込んだタンク1基分の梅酒を熟成させる前に瓶詰めし、一般の梅酒よりも一足早く出荷する。

 当日は、4代目「梅酒杜氏(とうじ)」の藤原弘彰さん立ち会いの下、事前に別タンクにくみ上げた「梅酒ヌーボー」をタンク下部の蛇口を開いて中身をフラスコに注ぎ、色や香りなどを確かめた。「梅酒ヌーボー」をくみ上げた後のタンクでは、藤原さんが9人の職人と力を合わせ、下部の扉からウメの実をかき出した。

 ウメの甘酸っぱい香りに包まれた蔵で藤原さんは「今年は春が暖かく安定した気候で雨も適度に降ったので、実太り良好のウメからエキスがたっぷり出ている。酸味がありスッキリして、ウメの風味抜群の仕上がりになった」と話す。

 「梅酒ヌーボー」の出荷開始は11月24日。

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