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和歌山県立田辺工業高校の生徒が潜水艦オブジェ製作 地元イベントで展示

潜水艦オブジェ「サブマリンJAPAN」田辺工業高校の高井教諭と機械科生徒

潜水艦オブジェ「サブマリンJAPAN」田辺工業高校の高井教諭と機械科生徒

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 和歌山県立田辺工業高校(田辺市あけぼの)の生徒が製作した潜水艦オブジェ「サブマリンJAPAN」が11月25日・26日、田辺市市民総合センター(高雄1)で開催される「田辺市生涯学習フェスティバル2023」で展示される。

潜水艦オブジェを組み立てる生徒ら

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 同オブジェは機械科1年の生徒有志が製作。全長84メートルの潜水艦「そうりゅう」をモデルに、38分の1サイズで仕上げた。オブジェは、全長=2.4メートル、本体重量=約60キロ。厚さ1ミリの鋼板を板金溶接して組み立て、塗装している。センサーを搭載し、人が近づくと、潜航舵が上下しスクリューが回転。ブルーLEDで「2023年 田辺工業高校 M1A SUBMARINE JAPAN 製作TEAM TAKAI」という文字がパネルに浮かび上がる。

 同校生徒が製作してきたオブジェは、2016(平成28)年=マンガ「パトレイバー」のロボット「イングラム」、2017(平成29)年=映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズに登場する自動車「デロリアン」、2020年=ゲーム「ポケットモンスター」のアイテム「モンスターボール」、2022年=戦闘機「F-15」など。校内や地域の行事などで展示し、注目を集めてきたという。

 約1カ月かかったという製作では、高井正人教諭が造船業志望の生徒に「学祭に向け、日本の造船技術の粋を集めた潜水艦を作らないか」と声をかけて有志を集めた。チームリーダーの生徒は、呉市(広島県)まで潜水艦の見学に行き、プラモデルなどを参考に設計したという。潜水艦は造形だけでは、ミサイルなどに見えてしまうため、一目で潜水艦と分かってもらえるようにと外観を工夫。実物の表面に貼られているゴムを表現するため、網の目塗装を行った。高井教諭は「細部までよく見てもらえれば」と話す。

 「1年生は板金を習得しているが、溶接などまだ学んでいない技術もあるので、部分的に手助けした」と高井教諭。「2年生からは溶接の技術も学び、できることが増えていく。今回の溶接のどこが難しかったかが分かるまで学んでほしい」と話す。「生徒が好きなことを思い切りできる環境を作っていきたい」とも。

 展示時間は10時~16時。雨天中止。

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