今年収穫した和歌山県産南高梅で仕込んだ梅酒「中野梅酒NOUVEAU(ヌーボー)」の販売が11月24日、全国の酒販店などで始まった。製造は酒造会社「中野BC」(海南市藤白)。
ウメ本来の味わいを知ってもらい、さまざまな梅酒を楽しんでもらおうと2011(平成23)年から販売している同商品。6月6日の「梅の日」に漬け込み、半年ほどで実を取り出して、熟成させる前に出荷する。昨年から11月第4金曜に解禁している。
熟成した梅酒より淡い黄金色で、南高梅の香りと酸味が楽しめる。アルコール度数は20度。2022年10月に4代目梅酒杜氏(とうじ)に就任した藤原弘彰さんが、初めてウメの仕入れから仕込み、実の取り出しまで一貫して行った。
藤原さんは「梅酒は、ウメと砂糖、醸造アルコールだけで作るため、ウメ本来の味が直接伝わってくる。今年は一から指揮を執るということでプレッシャーもあったが、先代から培ってきた技術を守り、いい梅酒が仕上がってホッとしている」と話す。「一人でゆっくり飲むもよし、年末年始のイベント時にみんなでワイワイと飲むもよし。自信作なのでさまざまなシーンで飲んでもらえたら」とも。
価格は、720ミリリットル=1,515円、1.8リットル=2,332円。ビンテージ梅酒との飲み比べセット(各200ミリリットル)=3,850円。同社内売店「長久庵」やオンラインショップ、全国の酒販店などで販売する。