江戸期の外科医・華岡青洲(せいしゅう)の顕彰施設「青洲の里」(紀の川市西野山、TEL 0736-75-6008)で10月26日、青洲まつりが開催される。主催は紀の川市。
青洲は江戸時代後期、世界初の全身麻酔手術に成功した外科医。1760年(宝暦10年)に紀伊(現在の紀の川市)で同じく医師だった父・直道の息子として生まれ、1804年(文化元年)に麻酔薬「通仙散(つうせんさん)」を使った全身麻酔を用いて乳がん摘出手術に成功した。現在でも「医聖」と称えられる。同施設は青洲の記念館として1999年に設立。公園、展示室、多目的ホールのほかか青洲の住居兼診療所を再現した「春林軒」も備える。
「青洲まつりは1999年の青洲フェスティバル以来、毎年開催している。昨年は5000人の来場者があった。青洲が生まれた月も、亡くなった月も、初めて手術が成功した月も10月だったことにちなみ、縁のある10月開催になった」と同施設の伊藤眞輝さん。
イベントは和太鼓の演奏に始まり、大正琴、フラダンス、合唱などをステージで披露するほか、献身的な協力で青洲を支えた妻「加恵」の嫁入りを模した「青洲時代行列」、劇団華岡青洲による演劇「華岡青洲の妻」、青洲うまいもん横丁、火おこしなどが体験できる「子ども体験村」なども展開する。
イベント開始は、9時30分。小雨決行。同施設の開館時間は、10時~17時。