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和歌山城公園動物園のツキノワグマ「ベニー」が冬眠を見送り 春に展示目指す

回復して歩けるようになったツキノワグマ「ベニー」

回復して歩けるようになったツキノワグマ「ベニー」

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 和歌山城公園動物園(和歌山市一番丁)のツキノワグマの「ベニー」が今年から来年にかけて、冬眠せずに冬を越す。

ダイエットに成功した和歌山城公園動物園のツキノワグマ「ベニー」

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 ベニーは1994(平成6)年に来園した推定年齢30歳の雌のツキノワグマ。2015(平成27)年に行われた「第1回動物園長選挙」で同園初の「動物の園長」に選ばれた。2022年11月に立ち上がれず腰を引きずって歩くようになったため、展示を中止し寝室で療養させている。和歌山城整備企画課の西口江里香さんによると、痛み止めなどの投薬治療とダイエットによって現在は歩けるようになり、元気に過ごしているという。

 動物園のクマは寒い地方でも通年展示しているが、同園では歴代のクマを冬眠させており、ベニーが冬眠に入るのは和歌山市の12月の風物詩となっていた。今冬は例年のようにわらを敷き食餌を減らす冬眠はさせず、おがくずや牧草、落ち葉などを引いた暖かい寝室で毎日少量の食餌を与えながら冬を越させるという。

 西口さんは「元気も食欲もあり、歩けるようになってきたので、外に出られるよう設備も工夫したい。まずはしっかりとこの冬を乗り切ってもらい、春に元気な姿を見せられたら」と話す。

 開園時間は9時~17時。火曜休園。2024年1月2日は開園する。

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