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和歌山城公園動物園のベニー園長が仕事始め 「社長座り」で大あくび

「社長座り」であくびをするツキノワグマ「ベニー」

「社長座り」であくびをするツキノワグマ「ベニー」

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 ツキノワグマ「ベニー」が3月25日、和歌山城公園動物園(和歌山市一番丁)で冬眠明けの「仕事始め」を迎えた。

寝起きでワラまみれのベニーの後ろ姿

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 ベニーは1994(平成6)年に来園した雌のツキノワグマ。推定年齢29歳で、体長約1.4メートル、体重約100キロ。2015(平成27)年の「第1回動物園長選挙」で同園初の「動物の園長」に選ばれ、同園を見守り、PRなどに活躍している。

 同園では1972(昭和47)年にクマの飼育を始めて以来毎年、クマを冬眠させる。今冬は昨年12月10日から約3カ月間、冬眠期間を設けた。高齢のベニーに配慮し、21日から「仕事始め準備期間」を設け、寝室の扉を開放し、屋外へ自由に行き来できるようにした。

 25日の最高気温は19度。9時に寝室の扉が開かれると、暖かい陽気に誘われ、ゆっくりと姿を見せた。来園者からは「お天気がよくてよかったね」「お仕事頑張って」などと歓声が上がり、久しぶりの姿に写真や動画を撮る人も見られた。

 飼育員の湯浅真波さんは「ベニーは冬眠中も2日に1回、しっかり食べ、今年も元気な姿を見せてくれた。これからも元気に長生きしてほしい」と話す。「どっしりと座る『社長座り』や日光を追い求めて転々と移動していく姿など、かわいいポイントがたくさんあるのでじっくり見てほしい。桜の花に合わせて動物園にも足を運んでもらえたら」とも。

 開園時間は9時~17時。入園無料。

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