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海南に防災公園「海南ハレアメ」 土木技術を身近に、災害時の仮設住宅に

「海南ハレアメ」のモニュメント

「海南ハレアメ」のモニュメント

 海南市民防災公園(愛称=海南ハレアメ)(海南市大野中)が4月29日、開園する。運営はオリエンタルコンサルタンツ(東京都)。

海南ハレアメ「ハレアメドーム」の遊具

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 旧「海南市わんぱく公園」を改修・拡張し、敷地内に海南市体験学習館を併設する同園。総面積は約16.4ヘクタール。愛称は公募で市内の小学生の案を採用した。ハレは平時の多世代が集う公園、アメは災害時の広域防災拠点として2つの役割を持つ。平時の遊びの中に災害に備える学習や人材育成の狙う仕掛けがある。

 芝滑りなどができた「風の丘」は、上り下り合計約1キロのダートコースを備えた「マウンテンバイク(MTB)コース」になった。電動アシスト付きMTBのレンタルも行う。災害時の悪路移動体験や情報伝達手段としてMTB活用の普及啓発を兼ねる。本物の小型ショベルカーを運転できる「重機ワークフィールド」を新設。このほか、中高生や大人も楽しめる高難度アスレチック「チャレンジコース」、約3000平方メートルの全面人工芝を敷き詰めた有料会員制施設のドッグラン、食材販売や機材レンタルが可能なバーベキューエリアも新設。屋内遊具やイベント会場があった旧「風の子館」は「ハレアメドーム」にリニューアル。館内中央のネット遊具などは撤去し、滑り台などの遊具にリニューアルしたほか、新たにカフェを併設した。

 体験学習館には、重機シミュレーター、災害を疑似体験できる仮想現実(VR)設備がある。そのほか、土木技術を学ぶため、園内の至る所に道路下などに埋設させる「ボックスカルバート」などの大型コンクリート資材をあずまややステージの材料として活用する。

 防災拠点としては、広場の地下にあらかじめ汚水管などの生活インフラを敷設し、最大220戸の応急仮設住宅を迅速に建設できる。敷地内にヘリポートを備え、発災直後は自衛隊などの大規模野営にも対応する。避難者のペット保護にドッグランを活用するなど、仮設住宅に避難後のトラブル軽減も想定する

 海南市シティプロモーション課の宇尾崇俊さんは「過去の大規模災害では、仮設住宅の建設遅れで、市外へ避難した住民が戻らない事例が相次いだ。南海トラフ巨大地震を見据え、あらかじめインフラを整備し、市内に迅速に仮設住宅を建てられる環境を整えた」と話す。「子どもたちの遊び場にカルバートや重機があることで、土木技術を身近に感じてほしい。遊びを通じ、防災を自分事として考え、家庭でも防災対策を考えるきっかけになれば」とも。

 29日は正午に開園。オープニングイベントがあり、13時から菓子・餅まきを行うほか、お笑い芸人のみやぞんさんが来場する。

 開園時間は9時~17時。入園無料。月曜定休(祝日の場合は翌平日)。

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