和歌山城公園動物園(和歌山市一番丁)が3月4日、姫路市立動物園から昨年10月に迎え入れたケヅメリクガメ2匹の一般公開を始めた。
公開するケヅメリクガメ2匹は、2022年12月2日生まれの「べぇ」と同5日生まれの「ふね」のきょうだい。
ケヅメリクガメは、後ろ足の付け根付近に「蹴爪(けづめ)」のようなトゲ状のうろこがあり、成長すると甲長60~80センチ、体重最大100キロ程度まで大きくなる。砂漠やサバンナなど乾燥した地域に生息し、野生下ではサボテンなどの多肉植物を食べる。同園ではリクガメ用の餌のほか、コマツナやリンゴ、ハクサイなどを食べている。
公開初日は、珍しいカメの姿に足をとめ、しゃがみ込んで見入ったり、「かわいいね」と声をかけたりする来園者の姿が多く見られた。
和歌山城整備企画課の西口江里香さんは「寒い季節は管理事務所内で生活していたが、暖かくなってきたので日光浴のために公開することにした。見どころは想像以上によく動くところと大きくて立派な甲羅。園内をのんびり散歩する姿はとてもかわいらしい。ゆったり過ごす2匹を眺めて日々の疲れを癒やしてもらえたら」と話す。
公開時間は13時30分~14時。入場無料。雨天中止。