図書館機能を持つ複合施設「海南ノビノス」(海南市日方)で4月3日、駄菓子販売イベント「ノビノスのだがしやさん」が初開催された。
「ノビノスのだがしやさん」会場のギャラリーで来場を呼びかける馬場副館長
販売する菓子は10円~100円。第1回開催には80人以上が列を作り、小学生くらいの子どもを中心に、学生や大人の姿も見られた。販売場所近くでは、菓子の絵本など、菓子にちなんだ蔵書を紹介した。今後は毎月1回、同地域の小学生の下校が早い水曜に定期開催する。
馬場望副館長は「海南市は菓子の街としてPRしているが、駄菓子店は少ない。子どもたちが安心して1人で買い物できる体験を通じて、金銭のやりとりやコミュニケーションを学んでもらいたい。スーパーやコンビニでも駄菓子は買えるが、子どもたちが自分で会計する機会が少ない。キャッシュレス決済も普及してきたので、硬貨や紙幣を数えて使う経験が少なくなっている。会計に時間がかかってもかまわないので、1人で買い物する経験をしてもらえたら」と話す。「親世代が駄菓子店を懐かしく思うように、今の子どもたちにとってこのイベントが思い出になれば。今後は、長期休み中にゲームコーナーの設置や子どもに店員体験をしてもらうなど、さまざまな企画で盛り上げたい」とも。
開催時間は第1水曜15時30分~17時。