和歌山・下津の橘本神社で菓子祭り 全国150社が銘菓奉納

北から南まで全国の菓子メーカーから銘菓が奉納された

北から南まで全国の菓子メーカーから銘菓が奉納された

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 和歌山・下津インターチェンジ近くの「橘本(きつもと)神社」(海南市)で4月5日、菓子業界各社が銘菓を奉納し商売繁盛を祈願する「菓子祭り」が開かれた。

クライマックスには桜の花びらと餅と菓子が宙を舞った

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 同神社は全国でも珍しいミカンと菓子の神社。祭神である田道間守命(たぢまもりのみこと)が、第11代垂仁(すいにん)天皇の命令で不老長寿の霊菓(現在のミカンの原種であるタチバナ)を常世国(現在の中国)から初めて日本に持ち帰り、橘本神社近くの「六本樹の丘」に植えたと言い伝えられている。その実が日本で最初のミカンとなり菓子となったことから、菓子の神様が祭られている。

 北は北海道から南は九州まで、全国各地の菓子会社約150社が銘菓を奉納。県内では、先月26日に復活したばかりの総本家駿河屋や洋菓子店のサブール、太地町の那智黒飴本舗など約20社が奉納した。当日は雨が心配される中、約50社の菓子店関係者が参列、玉串奉奠(ほうてん)を行ったほか、浦安の舞の奉納や田道間守命の歌の奉唱が行われた。

 宮司の前田和範さんは「もともとは、新菓子の発売や年末年始など節目に各社が菓子を奉納していた。現在のように祭りとして一堂に会するようになったのは1965(昭和40)年から。2008年以降は4月第1日曜日に定着した」と話す。「多くの方が県外からはるばる来訪される。今年も満開の桜とともにお迎えできて良かった」と笑顔をこぼす。

 祭りの最後は餅投げで締めくくられ、広場には200人近くが集まった。桜の花びら舞い散る中、宮司と菓子業界の参拝者たちが投げた餅や菓子が宙に舞うと、集まった人々から歓声が上がった。

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