令和6年能登半島地震災害義援金預かり式が5月23日、和歌山市役所(和歌山市七番丁)で行われた。
刺田比古(さすたひこ)神社(片岡町2)では2月1日から、小学校6年の女児が描いた能登の「見附(みつけ)島」の絵に大伴家持が能登の美しさを詠んだ歌を書いた「能登復興特別御朱印」(奉納料500円)の頒布を行ってきた。5月10日時点で頒布総数は220枚になった。
当日は御朱印の奉納料と寄付を合わせ、12万4,800円を禰宜(ねぎ)の岡本和宜さんが、尾花正啓和歌山市長に手渡した。義援金は日本赤十字社和歌山県支部を通じ、被災地に寄付される。
尾花正啓和歌山市長は「とてもありがたい試み」と岡本さんに謝意を伝え、同市が発災直後から延べ929人(5月22日時点)の職員を派遣していることに触れ、「能登半島では家屋の解体などの作業がまだ必要。市として職員を継続して派遣するほか、連絡調整(リエゾン)チームの派遣など、長期的な支援を計画している」と話す。
岡本さんは「特別御朱印の頒布は反響が大きかった。見附(みつけ)島は地震で崩れ、もう過去の姿を見ることができない。御朱印に残した意味は大きい」と話す。
同御朱印の頒布は2025年2月28日まで。