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和歌山で中高生対象ポップコンクール 表現で「本への思い」競う

和歌山県立図書館で「POPコンクール」に応募を呼びかける職員ら

和歌山県立図書館で「POPコンクール」に応募を呼びかける職員ら

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 絵と文章で本を紹介する「POP(ポップ)コンクール」が現在、和歌山県内の中高生を対象に開催されている。主催は和歌山県教育委員会。

2023年POPコンクールの奨励賞の作品

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 漫画や雑誌を除く図書の魅力を伝える、はがきサイズのカードの出来栄えを競う同コンクール。中高生の読書活動の推進を呼びかける「第10回中高生読書まつり」の一環。県内に在住または通学する中高生が応募できる。

 昨年の応募は中学生の部375件、高校生の部228件、計603件。辺見じゅん著「ラーゲリより愛を込めて」、汐見夏衛著「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」など、映画・ドラマ化された本を紹介する作品のほか、フランツ・カフカ著「変身」、泉鏡花著「外科室」など、往年の名作も根強い人気を見せる。

 図書館職員の1次審査、2次審査で、最優秀賞(各部1点)、優秀賞(各部1点)、奨励賞、佳作を選ぶ。審査基準は「読みたい」気持ちをかき立てる点やオリジナリティーのほか、心をつかむ表現を重視する。入選作品は、12月15日の表彰式後、県立図書館(和歌山市西高松1)と県立紀南図書館(田辺市新庄町)で本と共に展示する。

 県立図書館司書の足立有希子さんは「大人が読書習慣を押し付けるのではなく、生徒自身が本当に読んで面白かった本を紹介し合うことで、読書の楽しみを発見してもらいたい。館内に本と共にポップを展示すると貸出数が増加する。幅広い年齢層に自分が薦める本を発信できることも、ポップコンクールの魅力」と話す。司書の松本望有里さんは「中高生読書まつりでは、壇上で書評をプレゼンテーションするビブリオバトルも同時開催する。人前で話すのが苦手な人は、絵と文章で思いを表現してもらえたら」とも。

 応募は10月6日必着。

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