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和歌山のギャラリーカフェで「小熊香奈子絵画展」 猫モチーフの日本画35点

作品の前で個展をアピールする小熊香奈子さんとネコ「コイモ」(写真提供=小熊香奈子さん)

作品の前で個展をアピールする小熊香奈子さんとネコ「コイモ」(写真提供=小熊香奈子さん)

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 日本画家・小熊香奈子さんの個展「小熊香奈子絵画展」が3月11日、「Gallery&Cafe AQUA(ギャラリー&カフェアクア)」(和歌山市満屋)で始まる。

小熊香奈子さん個展に出品される短冊に描かれたネコの作品

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 手のひらサイズの小型作品から2メートルを超える大型作品まで、ネコを主題とした作品約35点を展示する。最も大きい作品は「日々・見つめる」と題された幅2メートル27センチ、高さ1メートル18センチで、日本美術展覧会(日展)に出品した作品。展示作品は全て販売する。3月11日・15日・16日は小熊さんが在廊する予定。

 小熊さんは大阪府生まれ。大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程を修了後、日展や新日春展などで入選を重ね、2021年に「第8回日展」第一科日本画・特選を受賞。2024年「京都 日本画新展2024」では京都市長賞を受賞した。日展会友の現在は和歌山県を拠点に活動している。

 小熊さんは、魚や野菜、花など、身近な題材をモチーフに日本画作品を制作していた2019年5月、現在7歳になるネコを保護したことをきっかけに、大正から昭和初期に活躍した日本画家・速水御舟がキジトラ柄のネコを描いた作品「春眠」に強く影響を受け、ネコを描き始めたという。制作過程では、写真を使わず、動きを捉えて線を引く写生にこだわる。その中から作品になりそうなものを選び、組み合わせて作品にしているという。

 小熊さんは「保護した子ネコは模様も大きさも掘りたての里芋そっくりだったので、コイモと名付けた。コイモは人生を変えてくれたかけがえのない存在。御舟も同じようにネコに向き合って描いていたと思うと、時代を超えたつながりを感じる」と話す。「ネコ好きの人たちの気持ちが温かくなるような展示にしたい」とも。

 開催は10時~17時。3月16日まで。入場無料。

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