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和歌山・JR紀伊有田駅の駅舎に「画家まつお」さんの壁画 5年かけ完成

JR紀伊有田駅の駅舎に立つ画家まつおさん

JR紀伊有田駅の駅舎に立つ画家まつおさん

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 画家まつおさんが9月27日、JR紀伊有田駅(串本町有田)駅舎に壁画を完成させた。

紀伊有田駅の壁画を描く画家まつおさん

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 同駅の壁画は2016(平成28)年~2018(平成30)年と2021年に芸術祭「紀の国トレイナート」でまつおさんが制作。今年は自主制作として取り組み、5年間かけ完成させた。

 作品は駅舎の壁や天井、床のほぼ全面に丸をモチーフにしつつ、海、山などの自然やサンゴ、サカナ、フクロウなど生き物を描いた。2021年には、串本西小学校の4年~6年の生徒が制作に参加し、駅舎の正面の壁に思い思いの丸を描いた。

 まつおさんは、2015(平成27)年から画家活動を始め、ペン画やアクリル絵の具、ペンキなどで丸をモチーフする。絵画制作を中心に個展を開くほか、橋杭海水浴場(串本町橋杭)や「丸新本家」(湯浅町)のしょうゆ蔵など、県内各地で作品を描く。そのほか、ファンクラブ「まつお部」を運営し、「部員」と手紙やSNS、イベントなどで交流する。10月8日からは同駅のPR活動の一環として、串本海中公園(串本町)でライブペイント(28日まで)と作品展示(2023年1月31日まで)を行う。

 まつおさんは「制作中は有田に滞在するので、年々、地域や自然との関わりが深くなり、動物や花、海の生き物など描く内容が具体的になっていった。今年は日々感じたことや妄想など自由に描いたので、御神木が宇宙とつながり、洞から宇宙飛行士が出てくるなど、思いのままにとことん描きこんで、ひとまず完成を迎えた。制作の際にSNSで『脚立で天井を描きます』と発信したところ、危険だからと東京の『部員』が堅固な足場を持ってきてくれたり、塗りを手伝う人がいたり、周りの支えがあって本当にありがたかった。壁画は、地域の人や見てくれる人にとって良いものになれば」と話す。「老朽化した駅舎はいつか取り壊されてしまうが、壁画を見て『もったいない』と言う人がいる。大切に思ってもらえてうれしい。自分にできることで紀伊有田駅をPRしていきたい」と笑顔を見せる。

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