
ヒツジの毛刈り体験が5月4日~6日、和歌山城公園動物園(和歌山市一番丁)で行われた。
同園では毎年、品種改良で自然には毛が生え変わらなくなったヒツジが健康に過ごせるよう、夏を前に毛刈りを行う。同園で現在飼育しているヒツジは雌の「ニコ」「たまこ」「コロン」の3頭。毛刈り体験は、事前に希望者を募り、1日15人限定で行った。
3日間で計13組が毛刈りを体験。4日は飼育員の指導を受けた参加者が、そっとたまこの毛にはさみを入れた。最後に飼育員らが仕上げを行い、1時間30分ほどで毛刈りは終了。2.4キロの羊毛が刈り取られた。5日はコロンから1.8キロ、6日はニコからは2キロが刈り取られた。
参加した児童は「中は真っ白で、思っていたよりフワフワしていた」と笑顔を見せる。毛刈りを見守る来園者は「おとなしくできてえらい」「さっぱりしてきれいになったね」などの声をかけていた。
同園飼育員は「ヒツジや刈り取った毛などに実際に触れて、参加者に楽しんでもらえた」と話す。「アルパカやシカなども、毛刈りしたり夏毛に生え換わったりして、冬の姿から夏の姿に変わっているので見に来てほしい」とも。
開園時間は9時~17時。6月~9月、12月~2月は火曜休園。入園無料。